【7分でわかる!】ブラインドサッカーって何?

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東京2020パラリンピック競技大会で日本が初出場を遂げたブラインドサッカー。「5人制サッカー」、「ブラサカ」とも言いますね。

今までブラインドサッカーを知らなかった人も、Twitterのトレンドやニュースを見て
「ブラインドサッカーって何?」
「なんで話題になっているの?」
「見どころを知りたい」
なんで思ったのではありませんか。

この記事ではブラインドサッカーを全く知らない人に向けて、

  • ブラインドサッカーのルール
  • ブラインドサッカーの見どころや注目選手

を中心にサクッと解説します。ぜひ最後までお読みください。

【ブラインドサッカー】知っておきたいルールと特徴

基本的なルールとブラインドサッカー特有のルールについて紹介します。

基本はフットサルと同じ

基本的なルールはフットサルと同じです!
といわれても、フットサルについてよく知らない、という方もいるのではないでしょうか。そんな人のためにフットサルの大まかな特徴をおさらいします。

  • サッカー同様、脚でボールを蹴って、ゴールに入れば得点
  • 選手はゴールキーパー含めて5人
  • 試合時間は20分×2
  • サッカーボールより弾みにくく、一回り小さいボールを使う
  • コートの大きさはサッカーの1/9程度。ゴールのサイズも小さい

ほかにも細かなルールやサッカーとの違いはありますが、ここでは割愛します。

全部で7つ!フットサルとの違い

フットサルのイメージがついたところで、ブラインドサッカー特有のルールを確認していきましょう。ブラインドサッカーを特徴づけるルールは次の7つです。

1.ゴールキーパー以外はアイマスクを着用する

ブラインドサッカーでは公平性のために選手がアイマスクを着用します。ただし、ゴールキーパーだけは例外です。視覚に障がいを持たない、または弱視の選手が、アイマスクをつけずにプレーします。
ちなみに視覚障がい者のためのフットサルにはブラインドサッカーのほかに、[ロービジョンフットサル」があります。ロービジョンフットサルは全盲ではなく弱視の選手が行なう競技です。

2.音の出るボールを使う

大きさはフットサルボールと同じで、転がすと「シャカシャカ」と音がするボールを使います。ボールからの音を頼りに、選手はボールの位置や転がり方を把握するのです。

3.ボールを取りに行くときは「ボイ!」と言う

ボールを持つ相手との衝突を防ぐため、スペイン語で「行く」を意味する「ボイ!」と発するのが決まりです。

4.周囲の状況をコーラーが指示する

敵陣ゴールの裏には、コーラーと呼ばれる人がいます。当然ながらアイマスクをしていると、ゴールや選手の位置、シュートのタイミング、戦況はわかりません。そこで、目の視えるコーラーが選手を声でガイドします。

5.サイドラインにフェンスが設置されている

ピッチの大きさはフットサルのものと同じですが、サイドライン上に約1メートルのフェンスがあります。ボールがピッチから出るのを防いだり、選手がピッチの大きさや向きを把握したりするためです。

6.怪我防止のためにヘッドギアを着用する

プレー中は選手同士の衝突、転倒の危険があるため、ヘッドギアで頭を守ります。

7.ファウル6つで第2PKになる

通常のフットサルと同様、ペナルティーエリア内で反則すると、相手チームにペナルティーキック(PK)が与えられます。
さらにブラインドサッカーには、第2PKが存在します。前後半それぞれで、累積されたファウルが6つを超えると、相手チームに適用されるのが第2PKです。

応援の仕方も違う!?沈黙こそが最大のエール

選手はボールの音やコーラーの声を頼りにプレーしています。応援者は沈黙を守るのがマナーです。観戦する側はどうしても声を上げて応援したくなりますが、ぐっとこらえましょう。
ただし、シュートが決まった時は歓声を上げ、拍手をしてOKです。シュートが決ったら盛大に選手をたたえましょう。

ブラインドサッカーが話題なワケ

日本代表がパラリンピック初出場だったことも、ブラインドサッカーが話題になった理由ですが、ほかにもワケがあります。それが次の3つです。

1.目が視える選手と視えない選手の協力プレー

ブラインドサッカーは目が視えない4人の選手だけでプレーするのではなく、目が視えるキーパー、コーラー、監督と協力して行なう競技です。
また、アイマスクを着用すれば、健常者でも視覚障がい者と同じ条件でプレーできます。視力に関係なく誰でも参加できる魅力的なスポーツです。

2.視覚を閉ざされているとは思えない選手の動き

実際に試合を観るとわかりますが、選手の速さやシュートの正確さは、まるで視えているかのようです。音だけを頼りにプレーしているようには見えません。選手の空間認知能力の高さに驚かされます。

3.視えているのに防げないシュート

キーパーは5人いる中で唯一目の視える選手です。これを知って、「目が視えるなら全部シュートを防いで試合にならないのでは?」と思うかもしれません。ところが、実際は防げないのもブラインドサッカーの面白いポイントです。

【ブラインドサッカー】これで完全網羅!

さらにブラインドサッカーを楽しむための情報を紹介します。

ここまで知っていると完璧!基本情報

競技人口782名(チーム未登録選手を含む)
国内大会・4つの地域リーグ
(北日本、東日本、中日本、西日本)
・クラブチーム選手権
・日本選手権
国際大会・ブラインドサッカー世界選手権
(4年に1度)
・ブラインドサッカーアジア選手権
(2年に1度)
・パラリンピック(4年に1度)
・アジアパラ競技大会
・IBSAワールドゲームズ   など
強豪国ブラジル、イラン、中国、
アルゼンチン、スペイン
日本代表
世界ランキング
12位(2021年現在)

さらっと歴史も解説

ブラインドサッカーの歴史は浅く、視覚障がい者のためのサッカーとして1980年代初期に開発されてから40年日本に上陸して20年ほどしか経っていません。

  1. (1980年代)ルールが統合され、ヨーロッパ、南米で広まる。
  2. (1990)ヨーロッパで初めて大会が行われ、ヨーロッパ、南米での大会整備が進む。
  3. (1998)ブラジルで初の世界選手権が行われる。
  4. (2001)日本へ上陸。IBSA(International Blind Sports Federation
    :国際視覚障がい者スポーツ協会)の国際ルールが導入される。
    同年11月、大阪で「音で蹴るもうひとつのワールドカップ実行委員会」
    (のちの日本ブラインドサッカー協会)が発足した。
  5. (2003)初の全国大会「第1回日本視覚障害者サッカー選手権大会」が
    多摩で行われる。
  6. (2004)パラリンピックアテネ大会で男子のみ正式競技として採用される。

【ブラインドサッカー】注目の選手3人

川村 怜 (かわむら・りょう)選手

1989年、大阪府出身。パペレシアル品川所属。アクサ生命保険にセラピストとして勤務する。
進学した筑波技術大学でブラインドサッカーに出会う。
2013年に日本代表に初選出され、強豪ブラジル相手に初ゴールを決めた。東京2020パラリンピック競技大会ではキャプテンを務める。

黒田 智成(くろだ・ともなり)選手

1978年、熊本県出身。たまハッサーズ所属。教師として八王子盲学校で中学生に社会科を教える。
筑波大学大学院進学後、ブラインドサッカーを開始。
日本代表が発足した2002年からストライカーとして活躍を続ける。

菊島宙(きくしま・そら)選手

2002年、東京都出身。埼玉T.Wings所属。
2017年に高校生ながらブラインドサッカー女子日本代表に選出され、女子初の国際大会で得点王に輝いた。
中学1年生でブラインドサッカーを始める。現在は大人や男子選手に混じり、数々の大会で得点王を獲得している。

【ブラインドサッカー】体験してみるのもアリ

日本ブラインドサッカー協会では、ブラインドサッカーの体験プログラムを提供しています。企業・団体だけでなく、個人向けのプログラムもあるので、気になった方はぜひ参加してみましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました!
ブラインドサッカーについて理解を深めていただけたでしょうか?
ぜひ試合を観戦したり、体験プログラムに参加したりしてみてください!

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